ネットで話題になってるドラマや映画などについて書いています。
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将棋界で現役最強棋士の座に君臨し続ける羽生善治さんはその年収もかなりの額を もらっています。2014年に行われた対局料、獲得賞金を合わせたランキングでは 1億1499万円を稼ぎ、堂々の1位となりました。 将棋の対局だけで1億円以上の額を稼ぎだしたことになります。将棋の棋士は 対局料や獲得賞金だけが年収となるわけではありません。 指導対局や講演、本の執筆でも多くの金額を稼ぎます。特に羽生さんの場合は 講演と本の執筆でかなりの額を稼いでいると思われます。 将棋本は飛ぶように売れ、素人だけでなくプロ棋士にも衝撃を与えるような内容のもの を出し続けています。本の監修では子供向けの本や初心者向けの本にもよく名前が 載っており、分かりやすく教える本にはたいてい監修のところに羽生さんのお名前があります。 ビジネス本という意味合いでは「決断力」という本が人気を集め、それにちなんだ 講演もビジネスマン相手に行われています。勝負師としてはチェスの大会にも参加し、 そちらでも活躍しており、多方面で顔を見かけることになります。 その分、年収も多くなります。電王戦でコンピュータと棋士が戦う前、 当時の連盟会長の故米長邦雄永世棋聖がもし羽生さんとコンピュータを 勝負させるならどれくらいの対局料が必要になるかと尋ねられ、 7億800万円という具体的な数字を提示しました。これは米長さんから本人に コンピュータと対戦することになったらどうするかと聞き、1年間対局を休んで対策を 練るという回答があったために出された金額でした。 1年間休むとなれば、タイトルは全て返上し、一般棋戦も出られないためもう1年分の 対局料やタイトル料などを合わせてこのぐらいになるという試算がされました。 そうなると、1年で3億円ほど将棋だけで稼げる計算になります。こうしたエピソードから もどれだけ稼いでいるかがよくわかります。タイトル100期に向けてまだまだ衰えを 見せない姿に今後も注目です。 |
将棋の格言の中に、歩のない将棋は負け将棋、というものがあります。 読んで字のごとく歩がないと将棋で負けてしまうという意味です。 歩は将棋の駒の中でも一番小さく弱い駒にあたります。 それでは、なぜ、このような格言があるのでしょうか。 ときとして歩は相手の銀矢倉などの囲いを崩していく突破口のような 役割を果たします。ですので歩を決して雑に扱ってはならないのです。 あらゆる駒の中でも、歩は基本中の基本とも言えます。 数学で言えばたし算や割り算、英語だとアルファベットや ひとつひとつの単語とも言えるでしょう。 これらの基礎がしっかりしていないと、そこから先へ進めないのです。 義務教育や高等教育に加え資格取得のための学習など、人生には様々な 勉強があります。 それらのどれについても基礎が大切です。歩の扱いと人生を一緒くたに するのは大袈裟かもしれませんが、何か相通じるものがあります。 自分の目指す分野があり、その分野を極めようとしたときに、 基礎の勉強を怠っているとその分野での広がりが期待できなくなる のです。 歩で銀矢倉を崩しにかかることは、基礎勉強の積み上げによって 世界を切り開いていくことに似ていると思います。 もしここで、歩がないとなれば、人生では世界を切り開くための基礎 勉強がない、つまりは武器がない丸腰の狂態だということです。 基礎を身につけていないために希望する進路に進めない例も知っています し、何よりも基礎から積み上げたものがないということは、思想が狭い 世界にだけ留まってしまうのです。 歴史上の大発明も、本コラムで取り上げた格言で言えば、 歩のような基本的な存在がネックにあるはずです。 是非とも、歩のような基礎を大切にし、思考や思想の幅を広げて いただいて、少しでも豊かな生涯が送れるように努めていくべき ではないかと考えています。 話が大きくなってしまいましたが、歩で銀矢倉を崩すように、 世界に対し、人生に対し、王手をかけたいものです。 |