ネットで話題になってるドラマや映画などについて書いています。
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将棋のプロ棋士になるには、奨励会と呼ばれる将棋のプロ棋士の養成機関に入会する 必要があります。 そして、好成績をその中で残し続け、四段になれば晴れてプロ棋士となれます。 その手前の三段になると、三段の奨励会員で戦う三段リーグと呼ばれるリーグ戦で 2位以内に入るか、次点の3位を2回経験すれば四段昇段となります。 しかし、いつまでも三段リーグを戦えるわけではありません。 奨励会には年齢制限があり、三段の場合には満26歳の誕生日を 迎える三段リーグ終了時までに四段になれなかった会員は退会となります。 満26歳の誕生日を三段リーグで迎えてもある一定の条件をクリアすれば 退会を免れることができます。それは三段リーグでの勝ち越しです。 三段リーグで勝ち越しをすれば、仮に満26歳の誕生日を迎え、 その期のリーグ戦で昇段できなかったとしても満29歳の誕生日を 迎えるまで勝ち越しを続ければ在籍できる仕組みになっています。 また、年齢制限ギリギリで三段に昇段しても、年齢に関係なく、 5期2年半在籍することができます。 当初、31歳までが年齢制限の対象でしたが5年上限を下げることに なりました。 しかし、勝ち越しをしていたり、次点をとっているほど強いのに 年齢だけで辞めさせられる会員が出てきたことから、条件付きで の延長や年齢に関係なく5期は在籍できるというルールを設けて今に至ります。 奨励会の入会条件は満19歳までに試験に合格する必要がありますが、 例外もあります。将棋のアマチュア公式戦の全国大会優勝もしくは 準優勝を経験した場合、22歳以下ならば初段の受験ができるという 制度が設けられています。 また、過去1年の所定のアマチュア全国大会で優勝した人は年齢に 関係なく三段編入試験を受けることができます。 これに合格すれば三段リーグを4期2年戦え、2位以内に入れば 四段昇段となりプロ入りできます。 これに合格したのはたった1人だけという狭き門ですが、 仮に三段リーグで夢が破れても、狭き門ながらまだチャンスはあります。 |
400年の歴史がある将棋の世界には伝説に残る棋士が大勢います。 今でこそ大人しい人が多いですが、昔は勝負師気質にあふれた、 一匹狼のような人がたくさんいました。 そして、こういう人たちが数多くの伝説とエピソードを残していきました。 アウトローとして有名な棋士は升田幸三実力制第4代名人です。 徴兵され、激闘の中をなんとか生還し、将棋の世界に復帰した升田さんは 当時名人だった木村義雄十四世名人と白熱した対局を繰り広げます。 その中で、1952年の王将戦において、升田さんが木村十四世名人との 対局を拒否する事件が発生します。世に言う陣屋事件です。 陣屋のベルを何度も押したのに誰も出てこないことに怒った升田さん が引きあげてしまい、説得に従うことなく対局が行われなかった というものです。 伏線として、すでに王将戦は升田さんがタイトル奪取に成功し、 木村十四世名人の香落ちというハンデがついた状態での 対局が予定されており、名人の権威に傷がつくことを嫌った升田さんが 戦うことを拒否したかったために起きた出来事でした。 その後、陣屋はタイトル戦のメッカとして広く将棋ファンに知られ、 王位戦の第6局と7局という重要な場面で使われています。 羽生さんが記録を塗り替えていく中、歴代勝利記録などいまだに 保持している棋士がいます。大山康晴十五世名人です。 大山さんは名人位獲得1位など輝かしい記録を作り上げた棋士で、 晩年はガン治療と並行して対局が行われ、名人戦のプレーオフに 参加するなど現役のまま亡くなるまで第一線で活躍をし続けました。 将棋連盟の会長としても辣腕をふるい、数々の改革を断行するなど、 会長としても偉業を残しました。 升田さんとのエピソードも尽きず、盤面以外で繰り広げられる 盤外戦術も度々行われていました。 大山さんは普及に熱心で毎年恒例の将棋の日イベントも大山さんが 作りました。 こうした個性が強いながら、情熱を持って対局も普及も、 そして伝説を残し続けてきた偉大なプロたちによって 支えられてきました。 |
アマチュアの将棋大会にも色々と種類があります。 例えば、アマ竜王戦、アマ王将戦、アマ名人戦といった 全国大会のようなものもあれば、道場が主催するもの、 自治体がイベントとして行うものなど様々です。 子供向けにおいても豊富に行われており、その大会に 優勝もしくは好成績ならば、奨励会の一次試験が 免除されることがあります。 全国で活躍することは、プロ棋戦への挑戦や奨励会へ の挑戦を意味し、ここからプロの道を歩むという人も います。 なので、アマチュアの強豪が集結し、その空気は プロ以上に熾烈です。ちなみに、元奨励会員がアマチュアの立場から 将棋に参加する場合には、退会して1年間は出ることができません。 奨励会6級でもアマ五段の実力はありますから当然の措置ともいえます。 しかしながら、将棋を指す人すべてがこうした全国、その上を目指して いるわけではありません。 あくまで趣味としてたしなむ人は道場で開催されているイベントや プロ棋士が審判長を務めるイベントに参加し、単純に楽しみたい という人が多くいます。 ですので、全国に比べ、道場主催や自治体のイベントにおいては、 全体的に穏やかな空気が流れています。 昔から付き合いのある人と談笑しながら指すという感じなので ああでもこうでもないとやり取りしながら指すことができます。 競い合うとなればさすがに真剣な空気が流れますが、 それでもギスギスした空気にはなりにくいところがあります。 参加するまでのイメージとしては怖い印象があったと思う人は多く、 感想戦を行うまでの時間は緊張が強くなるともいいます。 しかし、将棋は礼儀のスポーツであり、対局相手に礼を欠くようでは 強くなれないことは将棋をやっている人ならよくわかっています。 競い合う場であってもそれは同じです。なので、安心してこうした 場に行くようにしましょう。 勝利への執念や意地など普段ではなかなか体感できませんが、 賞金や賞品がかかると人は燃えるものなのでぜひとも その張りつめた空気感を味わうようにしましょう。 |
よく自らをアマ三段とかアマ二段と名乗る人がいます。 これは勝手にそう名乗っているのではなく、道場やセンターの席主から認定を 受けて名乗ることができ、その証明書として段位の免状を申請することができます。 アマ初段の場合、30000円プラス消費税が必要となるため、免状を持たない人も 多くいます。 将棋のアマチュア初段になるためには道場でアマチュア初段の認定を受けるか、 プロ棋士から認められるか、日本将棋連盟のネット将棋ゲームで所定の レーティングを獲得しなければなりません。 当然実力をつけなければもらえないのですが、序盤、中盤、終盤と分けて勉強する 必要があります。序盤というのは駒組みと呼ばれる戦いの準備の段階です。 どういう戦法で勝負するか、守りはどういう囲いにするか、自分が得意な戦法、 そして相手の戦法を見たうえでの囲い方というものがあり、それをある程度知識と して知っておく必要があります。 これを知らないと序盤で試合が終わってしまいます。最低限の知識さえあれば 少なくとも序盤で終わることはありません。 中盤での勉強は寄せの手筋と呼ばれるものを勉強することです。手筋というのは、 最大限に効果を発揮する手のことを言い、効果的なダメージをどれくらい 与えられるかが問われます。 これもまた知識として入れておく必要があり、手筋に関する本を読みこんで覚えて いくほかありません。もちろん覚えるだけではダメなので実戦を通して学んで いきましょう。 終盤の勉強法は必至のかけ方、詰みを見逃さない読みの2つが必要です。 必至というのは次にどんな手を相手が指そうが詰みの状態を言います。 どうすればその状態になるかというのも専用の本を購入して学習しなければ なりません。また詰みを見逃さない練習も詰将棋の本を何度も解く必要が あります。 大切なことは、必至のかけ方の本、手筋本、詰将棋本を1冊ずつ持ち、徹底的に それをやりこむことです。あれもこれもと手を出すと効果は出ません。 やさしめの本を何回も解ききるだけでそれだけの実力を得ることができます。 |